共に、もがき続ける仲間たちへ
大学の研究室に配属された当初は、まるで異世界に来たみたいでした。
「この原理は何だろう?」「これは研究に応用できるかも」 交わされるのは、そんな会話ばかり。一見すると異常な集団かもしれませんが、そこは日々、柔軟な発想と広い視野が鍛えられる刺激的な場所でした。自分の知らない世界がぐんぐん広がっていく感覚に、私は夢中になっていきました。
もちろん楽しいばかりではなく、自分の知識の浅さ、技術の未熟さに絶望し、自信のかけらも見つけられないまま、焦りを抱える毎日でもありました。
キャタピラーSTEM賞は、焦って空回りしていた私に、少し落ち着いて考える貴重な時間を与えてくれました。就職か進学かで揺れていた私に「自分が『面白い』と感じるこの道を、もう少し進んでみよう」と思わせてくれる勇気をくれました。心から感謝申し上げます。
これからも、支えてくれる先生方や仲間への感謝を力に変えて、自分が「面白い」「楽しい」と感じる道を、悩みもがきながらも、諦めず歩み続けましょう!
岡山大学 環境生命自然科学研究科
伊藤 一葉さん