お客様がより良く、より安全に、より効率的に建設できるよう支援
40年以上の開発経験を持つCaterpillarが、自律化ソリューション提供の分野でリーダーであるのは当然と言えるでしょう。
Catのソリューションにより、お客様は単一のプロセスの自動化や1台の機械の遠隔操作から、混成フリート全体にわたる複数機種の自動化、さらには人の監視のもと24時間稼働する運搬トラックの自律フリートの導入まで実現できます。
しかし、Catの自律化ソリューションに関して、私たちは「それが何であるか」ではなく、「なぜそれなのか」を重視しています。
「Caterpillarは、単に技術を語るだけではありません」と、Caterpillarの最高技術責任者を務めるJaime Mineartは語ります。「私たちが成し遂げるすべての進歩は明確な目標から始まります。それは、お客様がよりスマートに、より安全に、そしてより効率的に働けるよう支援することです。当社の目標は、単によりスマートな機器を製造することではなく、お客様の日々の業務に真の変化をもたらすソリューションを提供することです。」
CEOのJoe Creedを含むCaterpillarの複数のリーダーとともに、Mineartは、1月6日から9日にラスベガスで開催された業界屈指のテクノロジーイベント「CES 2026」において、基調講演者として登壇しました。講演では、Caterpillarの自律化について、その始まり、現在の取り組み、今後の展望、そしてなぜそれが重要なのかを中心に語られました。
Caterpillarにとって、技術は、私たちがサービスを提供する産業分野(鉱業、建設、エネルギー)における差別化要因です。お客様への価値を創出する方法の1つでもあります。しかし、その技術は目的に基づくものでなければならないと、Mineartは語ります。その主要な目的の一つが、人々の安全確保です。
「安全性こそが、当社の自律化技術における最も重要な判断基準です。繰り返しの危険な作業を引き受け、遠隔操作による運用を可能にします。そして、お客様の準備が整えば、完全な自律化運用に移行することができます。これにより、現場の安全性が向上するだけでなく、より効率的なワークフローが生まれ、人のための、スキルを要する望ましい仕事の創出にもつながります」。
完全に自律化した職場環境への拡張は、一夜にしてできるものではありません。時間とリソースへの多大な投資だけでなく、お客様の考え方の変化も必要となります。
「自律機器が、通常の機器と同様に正確で安全かつ耐久性があり、なおかつ大幅に高い効率性を備えていることを証明する必要があります」と、Mineartは述べています。
自律化技術は、当社が2013年に大規模な露天掘り鉱山で自律式運搬を導入して以降、大いに発展してきましたが、早期導入者であった私たちは、学びの面での優位性を得ることができました。当社は、お客様の業務に対する深い専門知識こそが、課題を解決する目的志向の技術を開発・実装するうえで不可欠であると知っています。
「信頼関係を構築することが重要なのです」と、Mineartは述べています。「お客様は、事業をより安全で収益性の高いものにするため、当社の技術ソリューションに信頼を寄せています。また、人材不足を解消する方法も探しています。機器の運用方法と運用場所を変革することで、魅力に欠けている作業環境から人材を惹きつけ、より才能を高められるように支援することができます」。
現在、Caterpillarの自律式鉱業用車両群は業界でも最大規模を誇り、確かな実績があります。世界中で約700台のCatの自律式トラックが稼動しており、これまで合計で110億トン以上の資材を安全に運搬しています。
「そして、これらのトラックは、負傷事故の報告が一件もないまま、すべての作業を行いました」とMineartは強調しています。「安全性は決して当たり前のものではありません」。
事故の削減は、現場の生産性向上にもつながります。「こうした現場では多額の予算が投入され、納期も厳しいため、作業の停止を防ぐことが極めて重要となります」とMineartは述べています。
これらは、お客様の用途において、自律化が非常に向いているという理由の一部にすぎません。そのため、当社は他の分野にも拡大を進めています。
2024年、私たちは完全自律式の運搬システムを、ヴァージニア州シャンティリーにあるLuck Stone Bull Runプラントで当社初となる採石分野に導入しました。ここでは、大型の採掘トラック数百台の24時間稼動を自動化する代わりに、1つのシフトで稼動する4台の100トンCat® 777トラックを自動化しました。
ソリューションを新たな用途にうまく拡張するためには、採石と採鉱分野の違いを理解することが重要でした、とMineartは強調します。
「機器を配備する前に、人材、プロセス、技術に注力するために当社のチームを現場に配属しました。これにより、採石業務の具体的なニーズに合わせて自律システムを調整することができました」
Luck Stoneでの経験により、複雑さが飛躍的に増す建設現場への自律機器の適用まで近づいたのです。当社は、現場や建設スケジュールはそれぞれ異なり、それが当社の自律化技術に新たな要求や柔軟性へのニーズをもたらすことを認識しています。
建設業界では、マージンが限られ、無駄が発生しやすく、納期は短く、熟練の作業者を見つけることが困難なこともあります。こうした動的な作業現場では、作業者の安全を維持することも難しくなりますが、自律化技術はこうした課題に対応できます。
Caterpillarは、自律機器の導入が短期的には採鉱・採石業界全体に拡大し、近い将来には大規模な建設現場での試験運用が始まると見込んでいます。
CESにおいて、Caterpillarは業界最先端のフリートを構成する5種類の建設機械を含む、自律化の新時代を紹介しました。
「この技術を建設分野に展開することで得られる恩恵は非常に大きく、安全性、効率、生産性がこれまでになく向上します。それは間違いなく、世界の建設のあり方を変えるものです」(Mineart)