Jim Umpleby
会長兼最高経営責任者
Caterpillar Inc.
Caterpillarでは、イノベーションと競争優位性の源泉として「全員の力」を信じています。当社の社員は、多様な背景、経験、視点を持つ人材が世界中から集まっていることを誇りに思っています。私たちは「価値の実践」で結ばれ、お客様がより良い世界を築くお手伝いをするという目的に団結して取り組んでいます。
当社の3本柱からなるD&Iフレームワークは、多様性&包括性に対する当社の戦略的アプローチを概説するものです。このフレームワークの目的は、D&Iをビジネスにシームレスに織り込むことであり、その原則が日々の業務リズムを導くようにすることです。
私たちは、共に働く人々、生活を共にする人々、奉仕する人々を支援するために、独自の才能を共有するチームです。社員の多様な思考と意思決定が私たちを強くします。私たちは、異なる意見、経験、背景を持つ人々を尊重し、大切にしています。私たちは、協力し合うことで、一人で達成できる以上の成果を生み出すことができると知っています。
当社の従業員リソースグループ(ERG)であるCaterpillar Latino Connection(CLC)は、スペイン語のスキルを伸ばしたい従業員にプログラムを提供することで、スペイン語という能力を共有し、当社のビジネスに影響を与えています。CLCスペイン語プログラムは、ラテンアメリカおよびヒスパニック系諸国のディーラ、顧客、サプライヤとの関係を強化しているCaterpillarの取り組みの好例です。このプログラムは、約10年前に米国で小規模なものから始まりましたが、現在では1,000人を超える学習者が参加して、世界規模にまで成長しました。このプログラムは、年2回のコース、初心者から上級者までを対象とした没入型学習スタイルで、強力なツールとして認識されています。学習者は、スペイン語の学習に加えCLCスペイン語メンターシッププログラムにも参加できます。このプログラムでは、業界関連の知識、ネットワーク構築の機会、多文化への意識を提供することで、学習者の語学学習をさらに強固なものにします。
包括的な職場環境を構築するには、企業のあらゆるレベルで多様な意見を反映させる機会を見つけることが重要です。これは、黒人リーダーのキャリアを伸ばすことを目的とした、Caterpillarが提携しているエグゼクティブ・リーダーシップ・カウンシル(ELC)の主要な目標です。Caterpillarの従業員は、キャリアレベルを問わず、黒人専門職向けの最高レベルのリーダーシップ開発プログラムであるELCのリーダーシップ開発ウィークに参加し、Caterpillarや同様の企業から高い業績を上げているマネージャが画期的なキャリアアップを目指す中間管理職シンポジウムに参加しています。また、2,000人以上のゲストとELCの会員が、多様性、包括性、ビジネスにおける業績達成を支援した個人や企業を称えるELCの表彰式にも参加しました。CaterpillarのELCとの取り組みは、より多様性のある包括的な環境を促進するという社内での取り組みと一致しています。
企業として、Caterpillarはディーラやお客様と協力し、世界を動かすために必要な社会インフラの構築に取り組んでいます。私たちは、現代の労働力となるために必要なスキルと、人々が頼りにする自然で重要なインフラに投資することで、活気のあるコミュニティを構築しています。
Caterpillar Foundationやその他の地域社会とのパートナーシップを通じて、Caterpillarは、変化し続ける世界で成長するために必要なスキル、リソース、サービスを個人や地域社会に提供することに長年にわたって取り組んできました。こうしたパートナーシップは進歩のきっかけとなります。私たちの仕事の価値が直接的な影響を超えて、将来の世代のためにより良い、より包括的な世界を確実に築いていきます。