環境に関する宣言

1974年に初めて公表された当社の世界共通の行動規範は、当社の指針や考えを定義し、当社が1925年の創業以降守り続けている厳格な倫理基準を記したものです。  この行動規範は、当社の価値基準である誠実さ、卓越性、チームワーク、コミットメントおよびサスティナビリティに沿った行動や行為に関する詳細な指針を提供する形で、Caterpillarの従業員が当社の価値基準や原則に沿って日々の業務を遂行できるよう支援しています。この行動規範は、当社の環境方針の指針にもなっています。サプライヤ行動規範サスティナビリティに関するウェブサイトにおける開示などのサポートドキュメントでは、さらに細かく規定されています。これらを基に編さんされた、以下の環境に関する宣言は、当社の環境に対する取組みを示しています。

私たちは、より良い世界を構築することに取り組んでいます。 サスティナビリティは、社員全員と日々の業務にしっかりと根付いています。当社は、発展には環境スチュワードシップ、社会責任、経済成長をバランスよく達成することが必要と認識しています。安全な住まい、清潔な水、教育、安定したエネルギーなど、人々の基本的なニーズが満たされる世界のビジョン達成に向けた活動でも、サスティナビリティを考慮しています。私たちは、ビジョン達成を目指して、高い生産性と効率で資源を活用できる職場環境、製品、サービス、ソリューションを提供しています。この取組みが、Caterpillarのお客様、株主、ディーラ、社員の持続的な成功を支えると信じています。[1]

  • サスティナビリティについての監督は、取締役会をはじめとするCaterpillarのトップ層が主導で行っています。サスティナビリティの重要性を鑑み、取締役会は2022年6月8日付けで委員会を再編成し、新しく「サスティナビリティおよびその他パブリックポリシー委員会(SPPC、Sustainability and other Public Policy Committee)」を設立しました。SPPCは、特に気候とサスティナビリティについて監視します。[2]
  • 私たちは、エネルギー転換が長期的で収益性の高い成長をもたらす重大な機会になると考えており、そのためサスティナビリティを企業戦略の重点分野に加えています。
  • 私たちは、環境責任と廃棄物抑制に重点的に取り組みます。事業活動の質と効率の向上とともに、環境影響の低減を重視しています。環境スチュワードシップを支持し、廃棄物抑制、品質向上、各施設での資源の効率的な利用促進をビジネスプロセスで実現しています。当社の廃棄物抑制の取組みは、サプライヤからディーラまで、バリューチェーン全体に取り込まれています。サプライヤやディーラと協力して、製品の製造から流通までのプロセスとシステムを改善しています。私たちは責任をもって環境に関する法規制を遵守しており、サプライヤとディーラにも同じ行動をとるよう期待しています。 [1]
  • EHS保証マニュアルでは、CaterpillarのEHS管理システムの概要を説明し、過半数の株式を所有する子会社や合弁事業を含む、世界中のすべての職場を対象とする基本的な要件を確立しています。[3]
  • 私たちは、お客様の効率と生産性を高めるイノベーションを起こします。イノベーションにより、お客様の業務のサスティナビリティを高める製品、サービス、およびソリューションを提供します。製品の寿命を延ばし、作業現場の生産性、安全性、および効率を向上させるために、技術およびお客様の知見を活用して、製品の性能を向上させ、再生を推進します。当社のディーラにも同じことを行うように奨励しています。環境を保護および保全しながら、Caterpillarおよびお客様の収益性のある成長を可能にする持続可能なソリューションを支持します。当社の製品およびサービスは、それらが最初に販売される場所にかかわらず、適用される規制を満たすか上回ります。[1]
  • 私たちは、インフラストラクチャの開発およびエネルギーへのアクセスを支持します。世界人口の増加および世界各地の生活水準の向上による需要を満たすには、安全なエネルギー源を安定して得られるようにするなど、インフラストラクチャの開発が必要になります。従来のエネルギー源だけでなく代替および再生可能エネルギー技術を含む、すべてのエネルギー資源の継続的なインフラストラクチャの開発および利用拡大を推進する総合的でバランスの取れた政策を支持します。持続可能な発電およびインフラストラクチャ開発ソリューションに寄与する製品およびサービスを開発しています。[1]
  • 私たちは、サプライヤが環境スチュワードシップを支持し、廃棄物抑制、品質向上、資源の効率的な利用促進をビジネスプロセスで実現することを求めています。また、サプライヤと協力して、製品の製造から流通までのプロセスとシステムの改善に努めます。環境に関する法規制を遵守することをサプライヤに求めています。
    • サプライヤには、水不足地域での水消費量の削減、世界中で の水資源の効率的な使用に関する方針と手順を実行することを求めています。
    • Caterpillarは、エネルギーが世界中の持続可能な進歩における重要な要件であり、経済および社会の発展における基盤であることを認識しています。サプライヤには、エネルギー効率の改善、温室効果ガスの排出量の削減に関する方針と手順を実行することを求めています。
    • Caterpillarは、環境保全企業の取組みとして、また今日の市場競争における重要な戦略として、エンドツーエンドのバリューチェーン全体で廃棄物を最小限に抑えるよう取り組んでいます。サプライヤーには、リーンの原則を含む体系的な方針と手順を策定することを求めるとともに、拡張サプライチェーンのあらゆるプロセスで消費される資源と材料の両方の観点で、絶え間なく継続的に無駄を排除または削減することを求めています。無駄が避けられない場合、まず材料の再利用、次に適切なリサイクル方法、最後に適切な廃棄を考えることとし、こうした取組みによって全体的な効率を改善することを求めています。[4]

参考:

[1] Caterpillar世界共通の行動規範

[2] 気候変動およびエネルギーに関する声明

[3] Caterpillarサスティナビリティに関するウェブサイトにおける開示

[4] サプライヤ行動規範