Caterpillarが2013年の通年決算を発表 営業キャッシュフローは記録的数字を達成

2014年1月27日

Caterpillar
2013年第4四半期および2013年通年決算リリース(要約)
即時リリース用

Caterpillarが2013年の通年決算を発表
営業キャッシュフローは記録的数字を達成
17億ドルの自社株買いを予定
100億ドル規模の株式買い戻しプログラムの承認を合わせて発表

 

(イリノイ州ピオリア発)- Caterpillar Inc. (NYSE: CAT) は1月27日、2013年第4四半期の売上高が144億200万ドルと前年同期の160億7,500万ドルから10%の減少となったと発表しました。1株当たり利益は1.54ドル(前年同期1.04ドル)となりました。なお、2012年第4四半期の1株当たり利益には2つの大きな変動要因が含まれています。具体的には、のれん減損費用5億8,000万ドル(1株当たり0.87ドル)による減益が、3億ドル(1株当たり0.45ドル)の税金還付により一部相殺されています。この2つの要因を除くと、1株当たり利益は前年同期比で0.08ドルの増加となり、手堅い業績を反映したものとなりました。

2013年通年の売上高は556億5,600万ドルで、前年の658億7,500万ドルから16%減となりました。この下落は主に新車のマイニング製品の売上が大幅に落ち込んだことによるものです。2013年通年の1株当たり利益は5.75ドルで、前年の8.48ドルから下落となりました。しかしこの厳しい事業環境にもかかわらず、建設機械・鉱山機械事業およびパワーシステム事業の2013年営業キャッシュフローは90億ドルという記録的数字を達成しました。

CaterpillarのDoug Oberhelman(オーバーヘルマン)会長兼CEOは、「このような厳しい事業環境下においても、結果を出すために一丸となって努めてくれた従業員を誇りに思います。100億ドルもの売上高の落ち込みにもかかわらず、営業キャッシュフローでは記録的数字を達成し、バランスシートの強化と建機市場での当社の全般的なポジション改善につながりました。引き続き、各拠点における安全と日々出荷する製品の品質改善に尽力していきます。コストの柔軟さは事業戦略上不可欠で、2013年には売上が落ち込むなか利益率を維持すべく特に重視した要素であり、数多くの対策を講じました。全部原価計算の影響を除くと、製造コスト、販売管理費、研究開発費は前年比で合計12億ドルもの削減となっています。このような結果を達成することは、非常に困難な1年を耐え抜いた従業員にとって決して容易なことではありませんでしたが、数々の対策が功を奏して、2013年の手堅い業績につながりました」と述べました。

 

2014年第1四半期での自社株買い:100億ドル規模の株式買い戻しプログラムの承認

Caterpillarは合わせて、2014年第1四半期中に17億ドル相当の普通株式の買い戻しを行うことを発表しました。この自社株買いは、2007年にCaterpillar取締役会が承認し、2015年12月31日まで承認の有効期限が延長されている75億ドル相当の買い戻しを完了させるもので、すでに2013年に実施された20億ドルの買い戻しの追加となります。

既存の75億ドル買い戻しプログラムの完了を視野に、Caterpillar取締役会は新たに100億ドル規模の株式買い戻しプログラム(承認有効期限2018年12月31日)を承認しました。Oberhelman会長兼CEOは「既存プログラムの完了、そして新たな100億ドルプログラムの発表は、当社の記録的キャッシュフロー、バランスシートの強さ、そして事業の長期的見通しへの自信から生まれたものです」と述べました。

 

2013年の業績について

2013年を振り返ると、利益率の高いマイニング製品の大幅な売上減少に影響を受けた1年でした。2013年にマイニング製品の売上が落ち込むことは予想していたものの、予想以上に深刻な落ち込みとなりました。その結果、利益への影響を減らすために大きなコスト削減策を講じる必要がありました。マイニング製品の不調は鉱山機械事業の大幅な減収減益を招きましたが、Caterpillarは世界中の幅広い業界で事業を展開しており、建設機械事業およびパワーシステム事業の両セグメントでは2013年の落ち込みはわずかでした。当社最大のセグメントであるパワーシステム事業は、低調な売上高にもかかわらず2012年の記録的利益に迫る数字を達成しました。さらにファイナンス商品セグメントも好調を維持し、2013年に最高益を達成しています。

財務的観点では、営業キャッシュフローに関して非常に実り多い一年でした。建設機械・鉱山機械事業およびパワーシステム事業の営業キャッシュフローは90億ドルという新記録を樹立しましたが、この数字は2011年に達成した従来の最高値を10億ドル近く上回るもので、2013年中の29億ドル相当の在庫削減が功を奏しました。こうした強固なキャッシュフローを背景に20億ドルの自社株買いと2013年配当15%増を実現しました。年末時点でのバランスシートは年初時点より強固さを増し、資本-負債比率は8ポイント減の29.7%にまで下がっています。これは過去25年間以上で最も優れたレベルです。

2013年、Caterpillarは在庫を29億ドル相当、ディーラ各社も在庫を30億ドル相当削減しました。こうした在庫削減は2013年だけを見ればCaterpillarにとって売上・生産の両面で大きな逆風でしたが、売上に対する影響はこれで大方出尽くしたとみています。

2013年は、売上減少が利益率の高いマイニング製品に集中したにもかかわらず、利益の減少を抑えることができました。2012年から2013年にかけての売上構成の変化による利益引き下げ効果はおよそ7億5,000万ドルでした。

マイニング製品の売上回復が短期的には見込めないという前提で、長期的な業績改善のため、構造的なコスト削減に目を向けました。一部の小規模拠点の閉鎖や縮小のほか、製品のソーシング先もより費用対効果の高い地域に移行させており、さらに約2,000の管理・事務職ポジションを削減しています。このような構造的な改善策は、マイニング製品関連に限ったものではありません。

例えば、ヨーロッパの建設機械事業のオペレーションの一部について、コスト削減・競争力強化のために、大規模な変更を行うことが発表されています。

当社は過去3年間にわたり市場でのポジションを改善し、とりわけ中国市場における油圧ショベルで大きな成果を得ています。実際、2013年の中国における売上高は35億ドルと、前年比で20%を超える伸びを記録しました。

オペレーションの観点からは、安全・品質面で継続的な改善を実現しました。品質改善は長い将来にわたって続けていくべきものですが、ディーラやお客様からは当社の製品品質の向上を実感いただいていることを示す好意的なフィードバックを受けています。

結論として、2013年はCaterpillar、特に鉱山機械事業にとっては非常に困難な年であったものの、多くの点で成功を収めた年でもありました。具体的な成果としては、パワーシステム事業とファイナンス商品事業における好調な業績、記録的な営業キャッシュフロー、手堅い業績、市場でのポジションの改善、品質向上などが挙げられます。

 

2014年の見通し

2014年の売上高は2013年と同程度、560億ドルからプラスマイナス5%程度の幅と予測しています。2014年の利益見通しをより正確に理解いただくため、予測される事業再構築関連費用を含む場合と含まない場合の見通しをお伝えします。2013年度には年間を通して数多くの事業再構築策を模索してきました。すでに実施済みのものもあれば、発表済みで現在実施中のもの、そして2014年に実施が予定されているものがあります。合計すると、これらの事業再構築策による2014年中のコストは4~5億ドル程度で、2014年の税引き後1株当たり利益に0.50~0.60ドル程度の影響を及ぼすものと見込まれます。売上高が560億ドルであるとすると、2014年利益見通しは事業再構築関連費用を除いた場合で1株当たり5.85ドル、事業再構築関連費用込みの場合は1株当たり5.30ドルとなっています。

Oberhelman会長兼CEOは、「世界経済は回復の兆しを見せており、建設機械事業部門パワーシステム事業部門の両セグメントの売上には良い影響を与えるでしょう。しかしマイニング製品については、採掘量は今後も増加基調と見込んでいるものの、マイニング各社は2014年も設備投資を控えると予測され、その結果として、鉱山機械事業部門の売上は今後も緩やかに落ち込むと考えています。業績改善を下支えするための事業再構築策は数多く講じており、2014年も引き続き追加の対策を講じていくことになりそうです。今後も注意深く、必要であれば厳しい決断もしながら、経済状況が改善し売上が回復した時に備え、好ましいポジションを確保すべく取り組んでいきます」と述べています。

リリース本紙(英文)は、Caterpillarホームページからご確認いただけます。http://www.caterpillar.com/