Caterpillarが2015年度第4四半期・通年業績と 2016年予測を併せて発表

Caterpillar Inc.

2015年第4四半期業績発表プレスリリース

2016年1月28日

即時発表用

Caterpillar2015年度第4四半期・通年業績と

2016年予測を併せて発表

 

4四半期

通年

(単位:10億ドル、但し1株当たりデータを除く)

2014

2015

2014

2015

売上高

$14.244

$11.030

$55.184

$47.011

1株当たり利益(損失)

$1.23

($0.15)

$5.88

$3.50

1株当たり利益

(事業再構築費用除く)

$1.35

$0.74

$6.38

$4.64

 

(イリノイ州ピオリア発)- Caterpillar Inc. (NYSE: CAT) は本日、2015年第4四半期の売上高が110億ドルとなり、前年同期の142億ドルから減少したと発表しました。同四半期の1株当たり損失は0.15ドル(前年同期は1株当たり利益1.23ドル)となりましたが、この数字は事業再構築費用を除くと、四半期利益1株当たり0.74ドル(前年同期は1.35ドル)となります。

CaterpillarのDoug Oberhelman(オーバーヘルマン)会長兼CEOは、「売上高が商品価格下落と新興国経済の減速から圧力を受ける中、コスト管理、事業再構築施策、オペレーション面での実行が会社を支えています。2015年には必要な事業再構築施策を断行しました。これは厳しいものでしたが、かなりの効果を上げています。この厳しい環境下、チーム一丸となってお客様に集中し続けていることを誇りに思います。当社のバランスシートは強固であり、製品の品質は高いレベルを維持しています。マシンに関しては5年連続でマーケットポジションを拡大しました。在庫水準は下がってきており、2016年も期待出来る良い位置に付けています。安全面では世界トップのレベルにあります。既にその兆しを見せつつありますが、今後市場が反転すればさらに大きな利益を得ることができるはずです」と述べました。

2015年通年業績

この1年は、当社が事業展開する多くの業界とお客様にとって非常に厳しいものとなりました。2015年の通年売上高は2014年から15パーセント、2012年のピーク時と比較すると29パーセント縮小しました。前年比の縮小の要因は大きく2つ、景気減速と資源価格の大幅な下落です。景気減速による影響は中国やブラジル等の新興国で特に顕著でした。また石油掘削や油田サービスをサポートするEnergy & Transportation部門は原油安から大きなマイナス影響を被り、2015年の新規受注率は2014年の90%近くにまで落ち込みました。

Oberhelman会長兼CEOは、「80億ドルの売上減のうち50億ドル相当については、昨年の年初に発表した2015年1月見通しにおいてすでに予想されていました。実際の売上高は当時の500億ドルという見通しを30億ドル程度下回りましたが、これは原油価格の想定以上の急落、ドル高、建設機械売上高の伸び悩み、Resource Industries部門での鉱業関係の売上高が予想を下回ったことによるものです」と述べました。

2015年、Caterpillarではコスト構造を低くするため追加の大規模事業再構築策を実施しました。その結果、事業再構築費用が年初の想定を上回る9億800万ドルとなりました。この追加事業再構築費用が、1株当たり利益が2015年1月見通しでの4.60ドルを下回る3.50ドルとなった最大の要因となっています。

事業再構築費用を除いた場合、2015年通年での1株当たり利益は、売上高の30億ドル減にもかかわらず、見通しに近い数値となりました。事業再構築費用を除いた2015年通年での1株当たり利益は4.64ドルで、2015年1月見通しでの予想値(事業再構築費用除外)4.75ドルを0.11ドル下回る結果となっています。

財務状況/キャッシュフロー/キャッシュ配分

当社事業戦略における重要な要素として、景気循環型ビジネス特有の変動を乗り切り、好転時の成長をサポートするために強いバランスシートを維持することが挙げられます。2015年末時点で手元のキャッシュは65億ドルになるとともに、堅調なバランスシートを維持しました。Machinery, Energy & Transportation (ME&T)の負債資本比率は39.1パーセントと、目標である30~45パーセントに余裕を持って収まっただけでなく、2014年末時点での37.4パーセントをほんのわずか上回るにとどめました。

ME&T の2015年営業キャッシュフローは52億ドル、さらに資本支出をさほど必要としなかったこともあり、四半期配当10パーセント増と2015年中の自社株買い20億ドル相当を実現することができました。

Oberhelman会長兼CEOは、「基本的に、当社はフォーカスすべきエリアにフォーカスし続けています。すなわち手堅いキャッシュフロー、強いバランスシート、信用格付けの維持、配当増です。この苦境においても現在の配当水準と信用格付けを維持することは重要であり、会社にとっての優先事項です」と述べました。

Caterpillar Financial Servicesは、当社の重要な金融会社として世界中の何千というお客様にサービスを提供しています。延滞金や貸し倒れ等の主要なポートフォリオ指標は、各業界での減速にもかかわらず過去平均に近いレベルを維持し、金融事業の堅調さを示しています。

同会長兼CEOは、「Caterpillar Financialのポートフォリオは当社ビジネスの核であり、お客様にとっても重要なものですから、この順調な推移にはとりわけ励まされます。実際、2015年末時点での延滞金は2014年末時点を下回る結果となっています」と述べました。

2016年見通し

2016年の見通しでは、世界経済成長や商品価格での改善は想定されていません。売上高は400~440億ドルの幅(中央値は420億ドル)と予測しています。この中央値には、昨年10月発表の2016年事前業績見通しでの売上高から35億ドルの減少と対前年比10パーセント程度減が織り込まれています。昨年10月見通しからの減少は、主に資源価格の下落基調継続と新興国経済の低迷によるものです。

売上高が前述中央値であった場合、2016年通年の1株当たり利益は3.50ドルと予想しています。2016年の利益見通しをより明確にご理解いただくために、予測される事業再構築関連費用を入れた場合と入れない場合、両方の見通しを示しました。当社では過去数年間にわたり長期的なコスト構造改革を目的とした各種事業再構築策を実施してきました。2016年の見通しには、実施予定の追加事業再構築策が織り込み済みです。2016年実施予定の各種事業再構築策に伴う関連費用は4億ドル、1株当たり0.50ドル相当と想定しています。事業再構築関連費用を除いた場合、2016年通年の1株当たり利益予測は売上高が前述の中央値であった場合で4.00ドルとなっています。

Energy & Transportation部門の売上は2015年比で10-15パーセント程度の縮小と見込んでいます。この縮小の大部分が原油価格の下落に起因します。2015年前半には、掘削や油田サービスで使われる機械類の売上は、年始時点での受注残が大きかったこともあり比較的高止まりしていました。しかし年後半に入って既受注分が出荷され、新規の注文が伸び悩むようになると、売上が減少し始めました。この影響に、原油価格のさらなる下落が重なっていることが、2016年のEnergy & Transportation部門売上が減少と予測される最大の理由です。さらに、世界の大半の地域で景気低迷が続いていることも、発電機、産業用エンジン、船舶・鉄道向け製品の売上にはマイナスになると予想されます。

Resource Industries部門の売上は2015年比で15-20パーセント程度の縮小と見込んでいます。これは主に資源価格が下落基調にあり、マイニング分野の世界中のお客様の多くが財務上厳しい状態にあることによります。

Construction Industries部門の売上は2015年比で5-10パーセント程度の縮小と見込んでいます。米国では労働市況が改善しつつあること、また比較的安定した経済成長も見られることで、引き続き広く経済と建設業をサポートすることになると思われるからです。一方で、新興国の停滞と産油国の活性低下は長引くと予測しています。

利益見通しにプラスの影響を及ぼす要素としては、年金およびOPEB(年金以外の退職後給付)コストが大きく引き下げられたことです。この大幅減の最大の理由は、会計原則の変更によって、その年の経済・金利状況の影響により損益を発生した場合に経費にその影響を反映させることとなったためです。この変更によって、2016年の利益に4億2500万ドルのプラス影響が見込まれています。この変更に関する詳細なレビューはQ&A第10問(決算資料の19ページ)に掲載しています。2016年には他にも大幅なコスト減が見込まれていますが、その多くは2015年実施の事業再構築策から来るものです。各種コスト、年金およびOPEB費用の減少による相殺効果は、売上高減による影響を補って余りあるものと予測されます。

Oberhelman会長兼CEOは、「今回の見通しには長引く原油その他商品市況の低迷と新興国の低迷が織り込まれています。米国と欧州経済には安定の兆しが見えつつありますが、グローバル経済は引き続き圧力下にあります。当社は大規模な事業再構築策を実施しコストを引き下げてこの厳しい経済状況を乗り切ろうとする一方で、長期的な備えも怠ってはいません。R&Dとデジタル技術への大規模な投資は継続中です。これらの投資によって車両や作業場所が相互につながり、またデータや予測分析へのアクセスが可能となり、それがCaterpillarとお客様にプラスの影響をもたらすでしょう。将来への投資は生産性向上と利益増につながり、Caterpillarとお客様にとって長期にわたり重要な意味を持ちます。景気回復がいつ始まるのかを予測するのは難しいですが、今行っている投資、コスト構造を低下させ品質と市場ポジションを改善するために今取っている諸施策は、回復が始まったその時に、より優れた成果をもたらしてくれるでしょう」と述べました。